2013年4月29日月曜日

Health Day in Gizo ~ 準備編 ~

3月のことになるけれど、
医療系分野の隊員で企画した健康イベントをギゾで行いました。

TVやラジオ、新聞は一応あるけど、首都以外ではあまり一般的ではなく、
メディアからの情報が乏しい。
ヘルスプロモーション課をはじめとして、
各分野がヘルストークを展開してはいるけれど、
村をまわって行うというアナログな方法だから、限界もある。
だから、病気のざっくりとした知識すらまだまだ乏しい現実。
医療が発展していない割りに、人々が薬を好む傾向にある。
痛み止めを希望する人多数。
自分の体のことをよく知らない。(体重計、体温計すら家庭にない。)
健康は自分で守るもの、管理するものという認識も当然少ない。


日本人だって、わかっていてもできないことがたくさんあると思うけれど、
ソロモンでは知らないからできないことがまだまだあるのでは・・・
というのが正直なところ。

例えば・・・
甘いものを摂りすぎると糖尿病になりやすいのはわりと知られているけど、
塩分の摂りすぎが高血圧を招き、
脳血管疾患や心疾患につながるのはあまり知られていなかったり。
ソロモンでは、糖尿病・高血圧が多く、脳血管疾患や心疾患も多い。
だけど、国内にCTの機械があるわけでもないし、リハビリの進歩だってまだまだ。
後遺症を残す人よりも亡くなる人のが多い現実もある。
糖尿病もコントロールが上手くできずに、足を切断する人がたくさんいます。
食生活の変化とともに、病気も先進国と同じようなものが
主流となってきているのです。

そんなわけで、
"健康"を呼びかけるイベントをしようということになりました。
はじめての試みで、いろいろなことが手探り状態。
任地がバラバラで、話合いのほとんどがメール。
みんなそれぞれの活動やネット環境もあり、上手くレスポンスできなくて、
ギゾでまずやってみようと言ったのは、私にも関わらず、
何度、心が折れたかわかりません。
(折れそうではなく、折れました。)

イベント開催には、ギゾ病院の協力が必須。
病院サイドへの交渉ごとも一人で進めなくてはいけなかったので
交渉ごとを進めている時は、毎日ぐったりだった。
まぁいろいろあったけど、開催して良かったなと思ってます。

開催ギリギリまでとにかく波乱万丈。
細かい準備はみんながギゾ入りしてからしようという話になっていたのだけど、
まず、ギゾ以外からやってくる隊員が飛行機トラブルにより、
予定通りギゾ入りできないことから始まり、
メインMCを頼んでいた人がホニアラ(首都)から戻ってこない、、、
ヘルストークを頼んでた人の親戚が亡くなって、故郷へ帰らなくては行けなくなった、
借りる予定だった会場の使用権が他の人とダブりかけていた。。。
これすべて、開催前々日と前日の出来事。
最悪、一人でもやるしかないのかな・・・とまで考えた。

何事もスムーズにはいかないソロモンらしいトラブルばかり。
でも、すべて一応、どうにかなってしまうのもソロモンです。
「No Wari(心配ないよ。)!!」はソロモン人の口癖だけど、
このとき程、この言葉を信じられないことはなかった。
でも、実際は言われた通り、「No Wari !!」だった。

会場使用権は、取得していたレターを見せて、何とか納得してもらった、
MCは当日朝まで決まらず、私が自分でやるしかない状態だった。
だけど、それも引き受けてくれる人が見つかった。
デロとアルフレンズに感謝。
会場準備も、私たちが行く前から、ちゃんとみんな時間通りに進めてくれてた。
お休みなのに、手伝いに来てくれた人もいた。

最終的に助けてくれるのも、いつもソロモン人。
時間通りに来るなんてことは皆無に近いし、約束もあってないようなもの、
だけど、最終的には裏切らない感じがするのが私の感じるソロモン人。
もちろんみんなではないけど。
私は良い人たちに囲まれているなとつくづく思った日でもあった。
頼もしい人々です。
たくさんの人に感謝☆

つづく。

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