2013年2月13日水曜日

ソロモン諸島沖(テモツ州)大地震と津波。

2/6、ソロモン諸島テモツ州を震源地として、M8の地震がありました。

私のいるウエスタン州ギゾ島は、テモツ州から1000キロ程離れており、
地震の揺れも津波もありませんでした。
日本での報道の影響か、本当に驚く程たくさんの心配メールが届きました。
ご心配いただいたみなさま、ありがとうございます。
私は無事です。


震源地テモツ州には、現在、協力隊員は派遣されていなく、
ソロモン在住の誰より震源地近くにいるのは、
実は、去年11月に訪れたバヌアツ・ソラ島にいる同期隊員。
携帯にメールを送ると、津波警報で避難中とのことだった。
ちゃんと情報が伝わっていて、安心した。

可能な限り、自分が無事であることを発信することの重要さを改めて感じました。

地震のことは、ジャマイカにいる同期隊員からの連絡で知りました。
その時点で、周りにいた人で地震のことを知っている人はいなかった。
お昼休みで、たまたまネットをつなげていたので、
続々と届く友達からのメールに驚きつつ、
それから数十分後にJICAオフィスから地震情報とともに、
津波警報が発令されたという知らせがありました。
同僚にすぐに伝え、同僚たちはそれぞれの故郷へ連絡開始。
私たちは地震すら感じていなかったので、そこまで深刻には考えていなかったけれど
津波到着推定時刻が伝えられたので、実感として沸いてきた。
それから間もなくして、消防車で津波警報のアナウンス。
ギゾ島では何か緊急連絡の時は、島にある唯一の消防車が
アナウンスしてまわることがあります。


病院内にも、津波警報が発令されたこと、パニックに陥らないようにという
アナウンスがすぐに流れた。
1階にいた患者さんたちは、2階へ移動するように誘導。
津波警報が伝わってから、あっという間の対応に、関心しました!!
こんなに動けるんだなーって。

TVは一般的ではないし、通信状況が悪いことも十分わかってる、
(今時は、ネットニュースも画像や広告が重かったりするので、
ソロモンに来てから、あまり見なくなってしまった。)
だけど、ソロモンにいる私たちより、他国の人のが早くに情報を得ているという現状、
このタイムラグがソモンでの現実かと思うと、なんだか正直ゾっとします。

私のいるギゾ島は、2007年4月にM8.1の地震があり、津波が襲いました。
たくさんの家が流され、死者もでました。
病院が海沿いにあるので、多くの病院スタッフが被災者となり、
しばらく病院は機能していなかったそうです。
同僚の中には1年近くテント暮らしをしていた人もいます。
今になっても、新しい家が完成していない人もいます。(金銭面の影響。)
その時の影響で、地震や津波がトラウマになっている人もいて、
今回、行動が早かったこと。
教訓は活かされているんだなと感じました。

地震から1週間が経過し、テモツ州は離れていることもあり、
ギゾ島にはテモツ州に親類がいる人が少ないのもあってか、
あまり地震のことは話題にならず、いつも通りの生活を送っています。
日本でも報道されなくなっているみたいですね。
しかし、被害は深刻です。
いまだにM5~6の余震が続いていて、近隣の火山が小噴火したりもしています。
支援が必要なのは、まだまだこれからです。
だから、どうかまだソロモン地震のことを忘れないでください。

東日本大震災の時、ソロモンの小さな村でも募金活動をしていました。
被災者に向けたメッセージも送ってくれました。
たくさんの人が、日本の地震のことを心配して声をかけてくれました。

国家災害管理局で活動するボランティアによって、Face bookに
ソロモン地震についての現地情報および日本からの支援についての
情報共有ページが作成されています。
"PRAY FOR SOLO" です。
face Bookをされている方は、どんどんシェアして情報を広げていただけると
ありがたいです。

また現在、安全上の理由で事務所から現地入りを禁止されている私たちですが、
現地入りしなくてもできることはあるはずということで、
現ソロモン隊員、元ソロモン隊員で力を合わせて、
日本からの支援を形にしようと動いています。
詳細が決まり次第、こちらでも案内させていただきたいと思います。

以下、現在の被害状況と支援の進行具合を上記ページより添付します。

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ソロモン諸島 国家災害管理局/国家緊急対策本部
第五号報告書 (2013年2月11日(月)18:00時点)からの抜粋

・6チームが13の村にて初期被害調査を実施完了
・上記の大まかな被災状況は615世帯、2434人
・第一弾の救援物資(水・食料・シェルター等)が8つの村に到着
・一部の村では足りていないとの報告
・本日中に支援計画を立てるためのデータ整理を完了
・複数のNGOが現地入り、支援を開始
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テモツ州は、インフラも通信も他の州に比べて整っていなく、
たぶんリーフハウスも多いのではないかと思います。
島国はアクセスの悪さが被害状況の確認、支援にも影響してきます。

まだまだこれから!!なのです。

2 件のコメント:

  1. 返信ありがとうございます。日本では日に日にソロモン地震の情報が乏しくなっていますが、なんだか人ごとではなく心配です。Facebookでシェアしました。自分に何ができるかわかりませんが、何か力になれればいいです。頑張ってください。

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    1. ☆けんさん
      シェアしていただいて、ありがとうございます。
      一緒に頑張りましょう!!

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