2012年5月21日月曜日

ZONE 1 ツアー。

6日間の出張に行ってきました。
出張!という響き、人生初だと思う!!

ウエスタン州は、6つのゾーンに分けられています。
ZONE 1 は、ギゾ島とコロンバンガラ島。
そのZONE 1のクリニックをまわるツアーです。
3~4ヶ月ごとに、チェックやアップデートのために巡回したいらしいけど
なかなかそんなにうまいことは行かず・・・。
聞いた感じ、1年に1回は慌てて行くというイメージです。
電話がある場所もあるけれど、基本的には無線でやりとりしているだけ。
郵便だって、誰かに託すしか方法がないようなところです。
だから、わざわざ足を運ぶというのは、効率が悪いような気もするけど
一番、確実な方法なのです。
去年は、8月に1回だけ実行されました。
私は、活動視察と重なってしまい、行けなくなってしまったのですが。
なので、全部のクリニックをまわったのは、初めてのことでした。


Zone 1 スーパーバイザーのAnika、
助産師のHarret、薬剤師のレジー、
ヘルスプロモーションのAnita、
ボートドライバーのロニー、
感染対策ナースとして、私。
6人で1週間、生活を共にしてきました。

クリニックに着いたら、ナースがギゾ島へ行ってしまっていた、
ピックアップのトラックが予定の2時間以上も来ない、
泊まるところが準備されてなかった、
雨でなかなか移動できない、
というミニトラブルもあったけど、ソロモンでは日常茶飯事。
トラブルと呼べる程の部類ではありません。
怒ったら、負け。
そんなことを言い聞かせていなければやってられない。

さて、どんなことをしてきたかと言うと・・・
Anikaは、業務全般のアップデート、
Harretは、出生証明書のアップデート(今年からシステムが変わった)と
家族計画業務の確認、
レジーは、期限切れの薬品チェックと処方量の再確認、
Anitaは、コミュティーや学校で"マリファナ"と"10代の妊娠について"のヘルストーク。
私は、クリニックの衛生面の確認と、感染対策物品のチェック、
"スタンダードプリコーション"と"5S"のレクチャー。

クリニックは、1~2人のナースで運営されています。
わからないことを誰かにすぐに聞ける環境でもない。
だから、独自のやり方で行っていることも多い。
わからないことの大方は、放置されていることが多いんだけど。
そんな感じなので、びっくりするくらい、
決め事は実行されていなかったりするのです。
伝達が難しいっていうことを考えれば、仕方がないと思う反面、
それじゃ仕事の責任果たせないでしょーとも思う。
ま、責任を感じて仕事をするという感覚自体が日本的なのかもしれないけれど。

"マリファナ"と"10代の妊娠について"のヘルストークの対象は
中学・高校生くらいの子供たち。
1ヶ所だけコミュニティーで行ったから大人も参加。
実態はどの程度かわからないけれど、マリファナを育てている人は多いんだとか。
もちろん違法らしいけれど、ブッシュだらけのソロモンで
そんなの規制するのは無理に決まってる。
日本人と違って、ソロモン人は質問をいっぱいします。
その質問を聞いていると、みんな身に覚えがあるから聞いてる、
そう感じる内容が多かった。

私のチェック内容とレクチャーの方はというと。
各クリニックは、完璧とは言わないけど、まぁまぁ、OKな範囲くらいのキレイさ。
人数が少ない分、その人の仕事に対する姿勢がよく見えるなぁと思った。
想像よりは、クリニックに物も揃っているけれど、
そういうものの管理がうまくいかず・・・。
もちろん、足りないものもいっぱいある。
ないけど、どうしようもないというのが正直なところで
ない中で過ごすことが、地方に行くほど、普通になってる感じがする。
ま、でも改善の余地はまだまだあるはず。

網戸もないオープン窓のコミュニティーホールに泊まって雑魚寝したり、
(蚊がすごくて全然寝れなかった。刺されまくり。)


クリニックに泊まったり、


急遽、Vanga隊員宅に泊めてもらったり、
1泊だけレストハウスに泊まったのだけど、なんとお湯シャワーが出た。
フィジー以来、3ヶ月ぶり?のお湯シャワー。

毎日、実労働は1~2時間程度なのに、炎天下の移動や待ち時間などで
疲れがたまるたまる。
最後のVangaなんて、21時30分には寝て、翌朝7時になっても起きられなかった。。
待ち時間が多いおかげで、読書が進んだ。
4日で2冊の本を読み終わってしまった。
今度は3か4冊は持っていかなきゃ。

食生活は、ごはんとツナ缶、ごはんといわし缶、キャッサバ(芋)とツナ缶
が主流で野菜が手に入れば、ちょっと野菜が入ったり。
ボート移動の途中に、釣れた魚を食べたり。
(目の前ででっかいサメに横取りされて、緊張が走った場面もあった。)


おかずは少しで、とにかく炭水化物が多いのよ。
自然と量をたくさん食べちゃうからか、なんだか胃がすっきりしないし。

1年前だったら、こんなに気楽にソロモン人と過ごせなかっただろうなと思う。
今は、一緒にいること自体は、全く違和感なし。
食事を、もうちょっと工夫したりできたら、たぶんもっと気楽なのにーと思いつつ、
私は何も手出ししていないので、おとなしく食べるだけです。

ツアー中、100回以上聴いた歌があって。
(なぜなら、同僚の携帯にはその曲しか入っていないから。)
ギゾ島に到着して、病院のトラックに乗り込んだら、
カーステレオからその歌が流れてきた。
同僚と顔を見合わせて、大笑い。
今回のツアーの思い出の曲となりました。

任期中に、もう一度ツアーへ行くことになっているので、
その時は、何をするか、考えておかなきゃ。

Ringiでお気に入りの坂道。


Kukunduで一目惚れした木。


kukudu村は、コウモリの滞在地帯。
1つの木に100羽以上のコウモリがいて、気持ち悪かった。。。
黒い塊が全部コウモリ。


釣りの時には、釣竿は使わない。
ペットボトルや丸太に針のついた糸をまきつけたものを使うのが
ソロモンのローカルフイッシングスタイル。
これを素手で引き上げるんだから、すごい。
(日本のより多少やわらかい糸なのだけど。)


Kukuduマーケットは、週2回。
ギゾより物価安め。
マーケットのおばちゃん。



Kukunduで出会った子供。
小学校も学校によって、制服が違う。



仕事に子供を連れて来てた。
あるナースの子供。



Poiteteで出会った、子供たち。


木に登る大人(同僚)。


ピンクとイエローが混ざったキレイな色のフランジパニーの枝を折ってます。
持ち帰って、家に植えるんだそうな。
私も一枝植えてみたけど、果たして無事成長するかどうか。

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