2012年9月19日水曜日

INFANT INCUBATOR(保育器)。

院内感染対策以外にも、私の活動で期待されていること。
それは、新ギゾ病院に新しく入った機材を円滑に使用することのサポート。
日本の援助で入ったものや日本製のものは、その使用方法など、
日本人である私はそれを知っていると同僚は思っている。
もちろん、それは大きな間違い。
いくら医療機材と言っても、知らないものもあるし、
ましてや、知っていても、機械それぞれに特性や操作は違う。
日本語だって、機械の説明は難しいのに、それを現地語で・・・
想像してください。
簡単ではありません。

とは言っても、そんなこと言っていたら、何もできないわけで。
やれることは、もちろん頑張って、行っています。


病院がオープンしてから約6ヶ月。
ほとんどの機械は使われているのですが、中には、まだのものも。
消耗品が不足しているためとか、使用事例がないものとか。
そんなもののひとつ、"INFANT INCUBATOR"(保育器)が初めて使われることになりました。
写真では、頭が逆ですが、この後、ちゃんと直しました。


低体重児の割合がどの程度のものかわからないけど・・・
ソロモンでは、けっこういます。(私の印象としてですが。)
特に最近多い気がする。
2500g以下が低体重児です。
中には、2000g以下の子もいて、さらには、1500g以下という子もいます。
びっくりするくらい小さいのに、
日本ほどの医療設備が整っているわけではない中、しっかりと大きくなっています。
しかも、保温器くらいはたまに使っているけど、
ほとんどの子は、別室で経過観察されているのみ。
生命力の強さを感じます。

先日、ギゾ島からボートで1時間くらいの島で1050gの女の子が生まれました。
インフラの整っていない村で、そんなに小さな命が誕生すること自体が凄いこと。
34週で生まれた、低体重だけでなく、未発達児でした。
すぐにドクターのいるギゾ病院に運ぼうとしたけど、
波が高くてボートが出せない。
丸一日、島で頑張った。
あんなに小さいのに、エンジンボートで来たなんて凄い。
凄い生命力にこちらが元気と言うか、勇気をもらう。
ギゾ病院に着いたときは、酸素不足で体は紫色。
そんなわけで、初めて"INFANT INCUBATOR"(保育器)が使われることになった。

4月に医療機器のシニアボランティアの方が、取り扱いの説明に来てくれたので、
その時の知識を参考に。
それを聞いていた産科病棟のナースは、もう忘れてしまっている、まぁ、当然のこと。
私も、産婦人科や小児科で働いた経験はないので、
仕事上で、保育器を扱うのは、はじめて。
そんなに難しいものではないので、管理さえしっかりしていれば、問題なし。
説明しながら、準備を整えて、使用開始しました。

だけど・・・メンテナンスの重要性はあまりナースには伝わらず。
こちらの人の考えは、"人の仕事は自分の仕事ではない"が基本。
機械の管理は、メンテナンスのスタッフがするのが当然と思っている。
仕事が増えることも好まないし、あんまり融通が効かないのです。
そんなわけで、急遽、ナース用のチェックリストを作成して、
ナースの責任が大きいことをアピール。
どこまで伝わったかは不安だけど、そのチェックリストは、
これからも使うことになった。

小さな手で、私の指を握り返してくれたその子は、
残念ながら、生後4日目にして、亡くなりました。


赤ちゃんの死亡率は、アフリカ諸国に比べて、そんなに高くないソロモン。
先週、4900gの仮死状態で生まれた子が翌日亡くなったのを
目の当たりにしたばかりだったので、
なんだかやるせない気持ちでいっぱいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿