2011年11月24日木曜日

広域研修 ~ ワークショップ3日目 ~

3日目は看護師の講義。
講義担当は私。
テーマは、『クリニカル環境を改善しよう!!』ということで
"5S"と"スタンダードプリコーション"の講義と手洗いの実践。
5Sは、日本で企業や病院に勤めてた人なら、知ってるかな。
(整理・整頓・清潔・清掃・しつけのこと)
スタンダードプリコーションは、医療者にとっては常識であって当然で、
すべての血液や体液は、感染の危険があるものとして接するという、
標準予防策。

ソロモンでは、衛生概念や感染に対する意識が低い。
(私の要請内容でもある。)
これは、多くの途上国で言えることだと思う。
なので、今回は、このテーマを選んだのです。
英語での講義、緊張しました。




実技の手洗いは、片栗粉を溶かしたものを手につけて
いつものように手洗いをしてもらい、その後でイソジン液を使って
洗い残しをでんぷん反応でみるというもの。
洗い残しがあると、紫になる。
片栗粉の準備具合がいまいちで(時間が経って硬くなってしまった。)
意外と洗い残しがなく、思った結果と違ってしまった・・・。
まぁ、そのくらいいつもしっかり洗ってくださいということで。


最後は、Anika(私のカウンターパート的な人)が正しい手洗い実演を。


そして、一言言いたいと、Anikaが話して締めてくれました。
『Makiが来て、私たちの職場は、ちょっと変わった。
だから、今日の講義のことを実践してほしい』というような内容を。
実際、私としては、まだまだ職場に変化をもたらせていないと思ってるけど・・・
ちょっとは変化として、Anikaが感じてくれているなら、
まだ頑張りがいがあるなと思った。

今回の講義はまだ反省点だらけだけど、また次に生かしていけるように
しっかりしていきたいなぁ。
とりあえず、英語をもっとしっかりしないと。。。ね。
やっぱり大変なのは、なんと言っても語学力です。
普段、ピジン語ばかりだから、英語がよりできなくなってしまってます。
恥ずかしいことに・・・。

3日目の午後は、PNG隊員がタイで学んできた
浮腫の対症療法の紹介。

弾性包帯を使って、圧を加えて循環改善に導くもの。
特に特別なことではなく、原理は簡単と言えば簡単。
一日に何度も繰り返さなくては、いけなくて、
これを実際に実践することを考えると・・・
ソロモンでは実用的ではないなというのが正直な感想。

余談ですが、この隊員の発表は、ipadを使った
物凄くハイテクなものだった。
そんな使い方があるなんて!!
PNGであることを忘れそうになるほど、スタイリッシュな発表でした。


3日目はちょっとだけプログラムが早く終わったので
希望者のみラバウル観光へ。
ラバウルは、第二次世界対戦で日本軍とアメリカ軍が戦った
重要な場所。
まずは、日本兵の慰霊碑でお参り。

火山灰で埋まったラバウルの街の上を通り過ぎたり、
(まるで黒い砂漠だった!! ココナッツもただの棒になってた!)



山本五十六さんが潜伏していた防空壕?へ行ったり、
(歴史に詳しい人なら、すごい!!と思うらしい・・・。私は疎いので。)
見晴らしの良い高台からラバウルを一望したりしました。

本当は、海岸近くの温泉みたいなところに行くはずだったのだけど、
オーストラリア軍が演習をしていて立ち入り禁止。
楽しみにしてたのに・・・。
高台から景色を堪能中、爆発音。
さっきまでいたであろう場所でどくろでも見えるかのような煙が。
危うく、吹き飛ばされるところでした。。。


夜に食べたピザは、なんとカビだらけだった!!
あのカビを見たら、食べる気を失ってしまったことは言うまでもありません。
みんな食べてたけどね。。。
知らぬが仏とはよく言ったものです。
いや、知ってみんな食べてたのだけど。すごい!!

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