2011年11月21日月曜日

PNG。

9月からずっーと、なんとなく忙しかった日々がようやく終わりました。
ソロモンに戻ってきて、2週間経って、ようやく疲れが全部抜けた感じ。
滞ってた日記もさかのぼって、アップしました。

10/31~11/6までリハビリ関連の広域研修のため、
パプアニューギニア(PNG)へ行ってきました。
広域研修とは、隊員企画で、
近隣国の同系職種隊員や現地の人を集めて行う研修のこと。
このリハビリ関連の広域研修は、今回で4回目。
去年は、ソロモンで開催されたらしい。

PNGと言えば、協力隊では、治安の問題で女性の派遣が禁止されている
世界で唯一の国。
仕事の関係でPNGへ行っていた友達の話でも、あまり印象は良くなかった。

広域研修へ行くことが決まって、その噂が広がり始めると
『レイプされるから気をつけろ。』
『ラスカル(強盗団)がいっぱいいるから、気をつけろ。』
とソロモン人からも鬱陶しくなるほど言われた。
研修直前に、送られてきた短期旅行者の手引きには、
殺人は、日本の40倍、強盗は、日本の75倍との記載。
でも、この危険情報は、首都だけのものらしいけど。

今年の開催場所であるラバウルは、
PNGの中でも治安の良くて住みやすいところらしい。
なので、実際、そこまで不安ではなかったけど。
私の任地は、ソロモンの中では、PNGに近い方。
『ボートで行けば、パスポートなしで行けるぞ。』と言う人もいたくらい。
冗談でね。
実際、私の住むウエスタン州の中のショートランドは、
(ギゾからだとボートで5~6時間かかるけど。)
ボートですぐの対岸がPNGなのです。
だから、彼らは、週末には、PNGへ魚を売りに行くらしい。
逆にPNGからギゾまで物を売りに来る場合もあるらしい。
ギゾの人たちは、PNG産らしきバックとか割と使ってるんだよね。
本当は、ダメなことなんだろうけど、暗黙の了解って感じなのかな。
よくわからないけど。

というわけで、ギゾからラバウルにダイレクトに飛行機があったら、
たぶん1時間くらいで行けるだろうところを、そんな便はないので・・・
ギゾーホニアラ 1,5時間
ホニアラ(ソロモン首都)ーポートモレスビー(PNG首都) 2時間
ポートモレスビーーラバウル 1,5時間
乗り継ぎ多いし、
近いのに、遠いという、移動がとても疲れたのです。

PNGへ着いて、国際線から国内線へ移動するほんの100mくらいの道路でも
よく発砲事件が起きるらしい。
のほほんとしたソロモンから行ったので、余計かもしれないけど、
久々に殺気立った人々の視線と空気を感じました。
危険はなかったけど、危険そうな臭いがぷんぷん。

ポートモレスビーまでは、問題なく到着。
そのまま国内線へ乗り継ぐ予定だったので、国内線へ。
PNGでは、10月初旬に飛行機墜落事故があって、その影響もあって
航空会社は、なんだかてんやわんや。長蛇の列。
出発の1時間半以上前にチェックインの列に並び始めても、全然進まない。
何故か1組10分もかかるチェックイン。
やっと自分たちの順番になったのは、出発20分前くらいだった。
航空会社のスタッフももうテンパってる。。。

今までに、数多くの飛行機に乗ってるけど、
はじめてオーバーブッキングで乗れませんでした。。。
私の人生でこんなことがあるなんて!!
(ここぞという時は、運が良い方なのに・・・。)
でも、もっと不運な人もいて、ソロモンの他隊員と私の同行者のソロモン人は
荷物だけがラバウルへ行ってしまったのだ。
列には私のが先に並んでたというのに。
そういう意味では、運の良さは発揮できていたのかもしれない。

それからが地獄の時間で。
乗れなかった時点で2時間は立って並んでたわけです。
いつのフライトに変更になるのかわかるまでに3時間くらい待たされて、
さらに、航空会社のミスなので、ホテルをとってくれたのだけど、
それが決定するまでに2時間、ホテルからの迎えがくるまでに1時間くらい。
13時に空港に着いて、空港を出たのは、21時過ぎ。
8時間、空港に缶詰です。
出発した時から体調がよくなかった上に、冷房で完全にダウン。
(もともとクーラー苦手なのに、ソロモンでクーラーのある場所に
長時間いることないし。)
私以外にも、数名の体調不良者がいて、みんなボロボロでした。
元気でも体調悪くなりそうだよね。こんな出来事。

そんなトラブルもPNG隊員がいたおかげで、心強かったのは、ちょっと救い。
ソロモンも理不尽なトラブルはよく聞くけど、そんなの比にならないくらいだよ。
急な発展に国が全然ついていけてない・・・ということの象徴を見た気がした。

唯一良かったことは、用意してもらったホテルは豪華ホテル。
普通に泊まったら、1泊3万円くらいするらしい・・・。
そんなダブルルームを独り占め。
滞在が数時間だということも忘れそうになるくらい、テンション上がりました。
何よりうれしかったのは、久しぶりのバスタブに入れたこと!!

チェックインしたのは、22時近かったけど、チェックアウトは4時。
なぜなら、翌日のフライトが早朝だったから。
早朝フライトに合わせて、早くに空港に行ったのに・・・
昨日と違い、フライトが1時間以上も遅れて出発したという、
どんだけ空港に閉じ込める気だ!!と怒る気力もないくらいぐったりでした。

そんなわけで、ようやく、無事、開催地のラバウルに到着。
広域研修のために来ているわけで、この後のスケジュールはいっぱいいっぱい。
ソロモンからのフライトの曜日の都合で、一日早くに着ける予定だったから
唯一のフリー日だったのに・・・。
そのフリー日はぐったりして、一日が終わりました。

観光できない代わりに、このトラブルのおかげで、
ありのままのPNGを知ることができて、ある意味満喫!?(したくなかったけど・・・。)
何の有無もなく、『PNGだから。』という理由が成立することを身をもって
実感したのです。
こんな生活してたら、PNG隊員は、強くなるかひねくれるかのどっちかだと
思いました。
(強くなる人が圧倒的に多いらしい。それでこそ協力隊!!)

到着までがハード過ぎたので、今回はここまで。
続きはまた今度。

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