2011年11月25日金曜日

広域研修 ~ワークショップ4,5日目~

最後の2日は、症例検討。
3グループに分かれて、それぞれの患者さんの評価をして、
目標設定をし、アプローチ方法を考えるというもの。

私のグループは、脊椎損傷の少年。
落ちてきたココナッツが首にあたり、脊椎損傷となってしまったそう。
南国ならではの原因、もちろん、ソロモンにもこういう事例はあるらしい。
今、まさに回復期でどんどんとADL(日常生活動作)がアップしているところ。
最初に聞いてた情報よりも、はるかに動けていました。

動作を確認しながら、直接、情報収集をした。



いきなり、外国人含め数人から情報収集のためいろいろ質問され
少しナーバスになってしまったみたいで、泣き出してしまった少年。
そこで、活躍したのがサモアから参加してた養護教諭。
ワークショップの内容は医療的要素が強くて、
なんとなく退屈そうにみえた彼女。
少年が泣き出してしまったことで、彼女の中の何かのスイッチが入った。


日本の看護学校の場合、学生の内から受け持ち患者を持ち、
その人を総合的に見ていくための実習を重ねていきます。
情報収集をして、アセスメントして、関連付けて、目標を立て、
看護計画を立てる。
それは、免許を取り、働き始めてからも同じ。
すべての過程を文章にこそしなくなるけど、それを頭で組み立てるための
訓練を学生の時からしているわけです。

でも、例えばソロモンの看護学生には、そういうのはありません。
看護の概念が違うのも多少はあるのかもしれないけど、
実習と言えば、実技の訓練。
一年生から注射だってしてしまう。
こうして、アセスメントをし、目標設定するということはありません。
なので、こうした症例検討のグループワークは、
とても有意義だろうと思います。

しかも、本物の患者さんからのアセスメント。
視点を学ぶ、プロセスを聞く、これだけでも、
自分の職場に戻ってから、今までとは少し違うかも!!と思う。

グループ色もでるし、みんなで話し合いながら進めていく
グループワークには、まだまだ課題があるなぁと感じた。
(有意義ではあるけれど、正直難しい面も多い。)
考えて行動するということが、なかなかうまくできない国々なのです。
だけど、準備や導きや運営としては、PNG隊員の準備はすごいと思った。


具体的には話があまり進まなかったけど、なんとか形になりました。
それぞれ発表。


5日間のプログラムが終わり、証書が渡されました。
みなさん、お疲れさまでした!!

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