2012年3月29日木曜日

一周年。

ソロモンに来て、ちょうど一年が経ちました。
ずっと夏気候で変化がないせいか、
あっという間だったような、時に長く感じたような、
不思議な一年だった。

いつもこの時期には、いちごジャムをたくさん作り、
どこかでお花見をして、
6月の終わりには梅酒をつけて、
夏には、BBQしたり、フジロック行って、
秋には紅葉を楽しみにしたり、
寒くなったら、鍋会して。
そんな風に季節がめぐるのは、やっぱり素敵だなぁとつくづく思う。

この一年、いろいろなことがあったなぁと思う。
新隊員さんたちと話していると、自分も知らず知らずの内に
すっかり、先輩隊員なのだなぁと実感したりします。
もう任期の半分が経過したしね。


ソロモンでのいろいろなことも、すっかり私の日常になり、
ソロモン人に囲まれて過ごしていることに、
何の違和感も感じない自分がいます。
むしろ、そっちのが気楽という状態。
ソロモンでは、日本語で言えば、『ねぇ、ちょっと』的な感じで呼びたい時
『スーッ』と呼びます。(口から空気を漏らす感じで呼ぶ。)
呼ばれれば、振り向くし、なんなら自分もこうして人を呼んでしまったりもします。
完全に馴染んでいる証拠です。

2012年に入ったくらいから、
『Makiはもうすぐ帰っちゃうんだよねー。』と
よく言われるようになった。
『Makiが帰っちゃったら、寂しくてみんな泣くよ。』と。

病院では、定年とか退職とか異動とか、送別の時には、
替え歌を唄ってお見送りしたりします。
『まだあと一年あるよー!!』と突っ込みつつ、同僚が唄いはじめました。
♪♪
Makiと一緒に働けて、私たちは幸せだった。
私たちは、Makiがソロモン人と結婚して、永住してほしかったけど、
ソロモン男性が素敵じゃなかったから、叶わなかった
Makiは日本に帰ってしまう
寂しい。"
♪♪
ってな歌詞で(笑)
唄い終わった後で、
『あと一年で、素敵なソロモン人見つけてくるからね。』
というメッセージ付(笑)
ギゾはソロモンの中では町だから、
"お酒・たばこ・ビートルナッツ"を3つとも嗜む人が多いから、
良い人がいないのだと、同僚が主張。
だから、1つだけ嗜む素敵な人を村で探してくるから待ってて。と。
でも、村の人は仕事してない人多いよね・・・とは言えませんでした(笑)

『一週間も一ヶ月も、あっという間でしょ。一年なんてすぐだよ。』とAnika。
ほんとにそうだ。
最近、少し忙しくなってきたのもあってか、一週間が早くて仕方がないのだ。
あと一年しかない!!
ギゾで活動できる期間を考えると、1年を切っているのである。

協力隊の募集は、春と秋の年2回。
春募集の要請内容が発表されて、私の後任要請内容も掲載されています。
いろんな職種の案件があるので、興味のある方は検索してみてはいかが。
春募集要項

後任要請の話を進めるとき、『延長できないのか?』って言われた。
今でも、事務長に言われてる。。。
ちゃんと後任が決まれば、その可能性はないのだけど。。。
後任が決まらず(または期間があきすぎたり)、私がOKして、
職場が申請を出して、JICAに認められれば、不可能なことではない。
言葉ではそう言ってても、延長申請をしたケースは最近ソロモンではないのだけど、
わが事務長は、申請書を書く勢いなので・・・。
だけど、私は、同期と一緒に、帰りたい!!
来年帰りたいのだ!!
ソロモンは好きだし、きっと来年、帰りたくない!!と思っているに違いないけど。
後任、間をあけずに決まるといいな。
よろしくお願いします。

さてさて、この一年での3大事件をご紹介。
水不足とか、裏庭のがけ崩れとかあったけど・・・
3位 トイレつまり事件。(参照)

2位 きのこ事件
ある朝起きたら、キッチンの水道の脇からきのこが生えていた!!


室内にきのこが生えるなんて、驚きである。
雨が続いた時期ではあったけど、まさかの出来事だった。
しかも一晩でにょきっと!!
その後、キッチンの他の部分からもきのこが生えてきた。
キッチンの扉の下をのぞいたら、いくつか生えていた・・・。
そんなに湿気がたまっていたなんて。
ちなみに、一昨日、今度は、しめじみたいなのが生えてきました・・・。
しばらく暑すぎるくらい日々が続いて、ここ数日、夜にはたっぷり雨が降ってる。
おかげで、少し涼しく感じるのだけど。。。
どうしたら、生えなくなるのかな。

1位 同僚との口論事件。

本当にささいなことだった、同僚と口論になった。
怒った同僚は、朝いちでそのまま帰ってしまった。
それから、体調不良を理由に、その人は、1週間仕事にこなかった。
後日、泣きながら謝ってきたものの、
その内容は決して、納得できるものではなかった。
(一応、和解という形で収まったのだけど。)
私自身がよくなかった点も、もちろん反省した。

内心はわからないけど、ソロモン人は、わかりやすく言えば八方美人的な感じで
あまり後に引いたりしない人種。
それが・・・
仕事に来るようになってからも、あからさまに私と話をしようとしない。
無視とは言わないけど、私と話をする時に目を合わせないし
明らかに、テンションが下がるのが傍目にわかるのだ。
その人は、もともとアップダウンが激しいし、
けっこうトラブルメーカーである。
みんなが口を揃えて、『時間が解決してくれるから、ほっとくしかない。』と。
結局、それは1ヶ月半くらい続いた。
これは、本当に辛かった。

口論になった内容なんて、正直どうでもいいことだった。
(こっちに来て、一番最初に諦めたことだったし。)
それよりも、その人がunhappyになる引き金を引いてしまったのが
私自身であるということに、非常に落ち込んだ。
その事件をきっかけに、そこに便乗するように、
もともとその人とあまり仲良くない人までもが再燃し始めて
それも嫌だった。
(私の見方でいてくれることは、少し心強くはあったけど。)

いろいろ理由はあるにせよ・・・職場で泣いたりする人いるでしょ、
私はそういう人が好きではない。
でも、なかなか解決しないから、気持ちが不安定になりすぎて
Anikaと話ながら、自分でもびっくりするぐらいボロボロと泣いた。
人前であんなに泣いたのは、正直初めてのこと。
『日本とは違う環境でMakiが一生懸命働いてるのは、私はよくわかってるから。』
Anikaは、そう言ってくれた。

Joyceもずっと気にかけてくれて、その頃は、よくOPE室に遊びに行ってた。
Joyceの言葉が優しすぎて、
緊張がほぐれて安心した瞬間、今にも泣いてしまうんじゃないかって時が何回もあった。

ちょうどその頃、ギゾには来客が多くて、夜は隊員と仕事のことは一切考えず、
日本語が話せたし、気分転換できていたのも、救いだった。

2年間、日本に帰るつもりは全くなかったけど、
他にも気になることもあったし、本気で一時帰国を考えてた。
1月に友達がソロモンに来ることになっていなかったら、
たぶん、一時帰国していたと思う。
帰国したところで、問題自体に変化がでるわけではないんだろうけど。

こんな私にとっての大事件も、新年を迎える頃には落ち着き、
今は、もうすっかり普通に戻りました。
アップダウンとは、本当に恐いものです。
でも、常に爆弾を抱えている心境とは大袈裟だけど、
まぁ、そんな気持ちが心のどこかにあります。

一応、解決したから、書けることだけどね。
ピーク時は、言葉を綴ることさえ、ままならなかった。
ブログ、メールや手紙の返事が途切れたのも、ちょうどその時だったな。

ボランティアって難しいし、活動に対するモチベーションの維持って、
本当に大変。
これが、この一年で一番感じたこと。

他国同期で、任期短縮を選択して、帰国した人もいます。
日本とは違う、ストレス的なものがかかってくるのも事実、
やっぱりいろいろと考えさせられることが多いのも事実、
その上で、自分のことを見直す機会であったりもします。
特に私の性格上、ストレートにばっかり見ていられなくて、
いろんなことを考えてしまう。
生活や活動も十人十色。
そういう意味で、今の生活は、本当に貴重だなとは思う。
心身とも健康第一で、残りの任期も、
悔いの残らないように、ソロモンを楽しみたいと思います☆

日本を経つときから、ほぼ日手帳に書き始めた日記も1年分満タンになりました。
時々、まとめて書いたりしたけど、
それでも、ちゃんと続けられて良かったなって思う。
2年目用を送ってもらおうと思ってたら・・・
ほぼ日手帳は、海外にも配送可能だった!!
素晴らしい!!
そんなわけで、EMSで、無事2年目分が届きました。
私は、満月の日に帰国予定みたいです。

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