任国外旅行 2 ～バヌアツ・ソラ～

バヌアツは6つの州しかなく、その中でも一番の僻地であるトルバ州。
そこの州都ソラにいる同期のやっちゃんを訪ねてきた。

飛行機は、ソロモンで飛んでいるのと同じく
ツインオッター(16人乗りくらい。)。
サントまで飛んで、それからソラへ。
場所で言うと、ソロモンに一番近い州。

空港でやっちゃんと再会!!
州都だけど、村のようなのんびりした雰囲気。
島に車は数台のみ。
商店は数件、舗装された道はなし。
だけど、ナカマル(カババー)は多数。
バヌアツの文化を反映しているね。
空港から町へ続く道の橋が壊れてて、川を歩いて渡った。

ソロモンの地方と雰囲気は似ているけれど、どこか雰囲気が違う。
ソラのバヌアツ人は、驚くほどにシャイだった。
しゃべりかけないけど、じっーと見るみたいな感じ。
今回は、ピジン語を聞きなおされることが多くなっていて、
(たぶん、今年の2月よりピジンなまりが強くなったせい。)
私もしばらくは若干、無口になっていた。

木材の家が少なくて、沖縄みたいなコンクリート作りの家が多かった。
やっちゃん宅も。

ソロモンでは、こういうタイプの家はあまり見ないので、新鮮。
バヌアツは木材輸出とかしていないから、
地方は木材がなかなか手に入らないかららしい。
なるほど!!
午後になると、カバの根を持って歩く人がちらほら。

州都だけど電気もなくて、静かな町なのだけど、
夜になるとポツポツと道沿いに小さな明かりが灯る。

ナカマル(カババー)の合図。
ざっと10件以上。
商店は少ないけど、カババーはいっぱい!!
どんな地方にもナカマルは欠かせないものらしい。
それだけ大切な文化なのだろうね。

カバとは、コショウ科の植物の根を乾燥させてつぶして作る飲み物。
フィジーなど大洋州の広くで飲まれている嗜好品。
ちなみに、ソロモンではほとんど飲まれていない。
最近、粉を販売するようになったけど、カババーはソロモンに3件くらいしかない。
アルコールみたいなものだけど、アルコールと逆で鎮静効果がある。

フィジーのカバは薄かったけど、バヌアツのは噂通り濃かった。
そして飲み方も全然違う。
仕事が終わると、空腹で夕方からカババーへ向かう。
サイズは大小の2つ。
暗闇の中で、人に見られないようにこっいそりと一気飲み。
そして、静かにポツポツと会話を楽しむ。
良い感じにどよーんとしてきたら帰る。

色は、泥水。

気になる味は、苦くてピリピリしてお世辞にもおいしいとは言えない。
飲んだ後、ウェーってなる。
慣れない人は、リバースしたりするらしい。
飲んだ後のうがいは必須。
カバを飲むと食欲わかないし、ご飯もおいしく感じられないし、
飲みすぎると肝臓の数値も悪くなるらしい。
いいことない・・・。
でも、どよーんとしたのが癖になるのと、大切なコミュニケーションの場らしい。

ナカマルによって、カバの味が違う。
なくなり次第閉店だから、人気のナカマルは早々に店じまい。

ソラ滞在中は、毎日ナカマルへ繰り出した。
リバースすることはなかったけど、ドロンすることもなかった。
(ドロン・・・どよーんとカバが効いた状態。)
逆に明け方まで眠れずにしゃべったりして、、なかなか寝付けないくらいだった。
久々に同期にあったから、ただ興奮してたのかもしれないけど。

近くのキレイな場所にピクニックに行った。

ソロモンのBBQは全部焼いてから食べるけど、パヌアツは串刺しタイプが一般的。
その辺で枝を調達して、あっという間に串を作る。
そしてあぶり焼き。

良い感じに焼けます!!
ヤシガニも丸焼き。

病院見学。
バヌアツも医師が少なくて、この島(州全体としても)にはドクターはいない。
今年にクリニックから病院へ昇格したところらしい。
雰囲気はソロモンと同じだった。
こんなに粋な薬局窓口はソロモンにはない。

インターネットも年に数回、首都に行った時しか使えないという環境だけど、
現地に馴染んだ、やっちゃんはとっても素敵だった☆
良い刺激をもらいました。
そしてお世話にりました!!
今度は日本で☆

同期の任地を訪ねるって、クセになりそう～。
私たちボランティアは渡航できる国が制限されていて、
世界中どこへでも行っていいわけではない。
そんな中で、PNG,フィジー、バヌアツの同期の任地を見ることができて、
本当に人それぞれなのがよーくわかる。
ソロモン国内の同期だって、環境がそれぞれ違うしね。
そんな中で現地の人との接し方、その国のことを知れるのは、
とっても楽しい。
もっと世界中の同期の任地を見てみたかったなー!!

続いてはサント編へ。